1991年、アメリカとEUは「米EU共同宣言」の合意で、年に二度の米EU首脳会議の開催を決定し、米欧の協力関係を深めていくことを目標とした。この宣言の目的はアメリカとEUが先進国として世界の国々の先に立って作り上げてきた、安全保障や自由貿易を推進して維持していくことであった。
さらに、1995年に開かれた米EU首脳会議では、EUとアメリカが政治経済の両方で協力していくことを決める「新太平洋アジェンダ」が合意され、新大西洋市場構想や新大西洋経済パートナーシップなど米欧のさらなる協力体制の礎となった。
現在、EUにおけるアメリカとの輸出入の割合は非常に高く、EUとアメリカは互いに最大の貿易相手である。EUのモノの対米輸出の割合は輸出国の中でトップであり、またアメリカからの輸入も国別で2番目に高い。
また、サービスの貿易に関しても同様であり、モノとサービスを合わせると輸出入先のトップはアメリカである。